「水戸 リフォーム」「つくば 税理士」のように、地名を付けて検索する人がいます。この段階の検索は、すでに依頼先を探している状態です。
全国規模のキーワードと違い、競合はその地域の会社に限られます。地域企業にとって最も現実的な流入経路がここです。
結論:地名ごとにページを分ける
先に結論です。地域で見つかるために最初にやることは、対応エリアごとに独立したページを用意することです。
よくあるのは、1つのページにこう書いてあるパターンです。
対応エリア:水戸市、ひたちなか市、日立市、つくば市、土浦市……
これでは、それぞれの地名で検索した人に応えるページが存在しません。検索エンジンから見ると「どの地域のページか」が判断できず、地名を含む検索で上位に出にくくなります。
ただし地名だけ差し替えたページを機械的に量産するのは逆効果です。中身が同じページが並ぶと、質の低い自動生成とみなされる可能性があります。
ページを分けるなら中身も変える
エリアごとのページには、その地域固有の情報を入れてください。
- その地域での施工事例・取引実績
- 移動時間や対応可能な曜日など、その地域ならではの条件
- 地域特有の事情(気候、住宅事情、産業構成など)
- その地域のお客様からよく受ける質問
書けるだけの中身がないエリアは、無理にページを作らないでください。 主要エリア2〜3件から始めて、実績が増えたら追加するほうが安全です。
Googleビジネスプロフィールの位置づけ
地名を含む検索では、地図と店舗情報が上部に表示されることがあります。ここに出るかどうかは、Googleビジネスプロフィールの登録内容に左右されます。
無料で登録できるため、実店舗や事業所がある場合は最初にやるべき項目です。
登録したあと、次を埋めてください。
| 項目 | 補足 |
|---|---|
| 事業内容・カテゴリ | 実態に合ったものを選ぶ |
| 営業時間 | 祝日や臨時休業も反映する |
| 写真 | 外観・内観・スタッフ・実際の仕事 |
| サービス内容 | 提供している内容を具体的に |
| 口コミへの返信 | 良い評価にも低い評価にも返す |
サイトとビジネスプロフィールは別物です。 どちらか一方ではなく、両方を整える必要があります。プロフィールから自社サイトへ、サイトから問い合わせへ、という流れになります。
掲載情報の正確さは基本です。移転や営業時間の変更を放置すると、来訪者に不利益が生じます。
顧客が使う言葉で書く
業界内で一般的でも、顧客が使わない言葉があります。
- 事業者:「外装リフォーム」/顧客:「外壁 塗装」
- 事業者:「事業承継支援」/顧客:「会社 継がせたい」
専門用語で最適化しても、その言葉で検索する人がいなければ表示されません。
手がかりは既存の問い合わせにあります。 電話やメールで、相手がどう表現しているか。その言葉をそのままページに使ってください。
地名の選び方
地名にも階層があります。
| 粒度 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 県 | 茨城県 | 検索数は多いが競合も多い |
| 市 | 水戸市 | 現実的に狙いやすい |
| 地区・駅 | 赤塚駅周辺 | 検索数は少ないが競合も少ない |
最初から県単位を狙わないでください。 実際に対応できる市から始め、そこで結果が出てから範囲を広げるほうが確実です。
対応していない地域のページを作るのは避けてください。問い合わせが来ても受けられず、双方にとって無駄になります。
効果が出るまでの時間
検索経由の流入は、施策から結果まで時間がかかります。3か月で判断しないでください。
急ぐ場合は、地域を絞った広告のほうが即効性があります。施策ごとの性質の違いはWeb集客は何から始めるべきかで整理しています。
見つかった後のほうが重要
検索で表示されるようになっても、サイトに判断材料がなければ問い合わせにはなりません。
- 料金の目安
- 対応範囲
- 実績・事例
- 誰がやるのか
特に地域のサービス業では、誰がやるのかが選択理由になりやすい傾向があります。担当者の顔と経歴を出すことは、地域では全国向けより効きます。
流入があるのに問い合わせに至らない場合の切り分けは、問い合わせが来ない7つの理由にまとめています。
注意点
事実と異なる情報を書かない
対応していない地域、実績のない分野を書くと、問い合わせが来ても断ることになります。信頼を落とすほうが損失は大きくなります。
口コミを操作しない
見返りを条件に高評価を依頼する行為は、各プラットフォームの規約で禁止されています。発覚した場合の不利益が大きいため、行わないでください。
満足した顧客に率直な感想をお願いすること自体は問題ありません。
住所や電話番号の表記を揃える
サイト、ビジネスプロフィール、各種掲載先で表記がばらばらだと、同一事業者として認識されにくくなります。番地の書き方まで統一してください。
まとめ
- 対応エリアの列挙ではなく、地名ごとにページを分ける
- ただし中身が同じページの量産は逆効果。書ける地域から始める
- Googleビジネスプロフィールとサイトは別物。両方整える
- 業界用語ではなく、顧客が使う言葉で書く
- 県単位ではなく、対応できる市から狙う
- 見つかった後に判断材料がなければ問い合わせにはならない
シクミベースは茨城で地域メディアを運営しており、地域での検索とコンテンツ運用を自社でも実践しています。イバトコの運営記録とWeb改善・制作についてもあわせてご覧ください。